[小説] “文学少女”見習いの傷心
2010年3月4日 読書本当に怖いのは悪霊でもなく怪物でもなく、人間じゃないか?
発売:2009/12/26 野村美月/ファミ通文庫・エンターブレイン
文学少女番外編の第2弾
表題作「“文学少女”見習いの傷心”」は短い。
鉄壁の笑顔で日坂菜乃を拒絶する井上心葉。
なんとか心を開いてもらおうと、菜乃は姫倉先輩に相談。
夏合宿を行うことになるが…
菜乃視点からみるとほんとに辛い…
(というか、見習いシリーズはずっとそうなんだけど)
…わかるんだけど、そこまでしなくても…という気分になってくる。
そして、本巻の本編である「…怪物」は学園祭の物語。
合唱部の要請で、劇に出ることになった、文芸部の心葉と菜乃。
題材は『フランケンシュタイン』。
だが、そこで使おうとしている合唱曲を歌おうとすると、
何者かの妨害が入る。
何者の仕業なのか?
そして、合唱部部長、仙道十望子(せんどう ともこ)はなぜ、この題材にを扱おうとするのか?
…でも、きみは、いつも自分が望むようにしか物語を見ない
この話については、途中からわからなくなった。
菜乃視点で見ているからかもしれないが、
それぞれの抱えている苦難というものの真相というが見えてこなかった。
正直なはなし、『フランケンシュタイン』のウォルトンが最後に何を考えたかはわからなかった。
菜乃を通してみる物語、そのカバーの上からみている感じ…はわりと傍観者的に見ていた。
今回は結構ダーク系なのかもしれない。
心葉が書いた『文学少女』とはどのようなものだったのか?
そしてその次回作で書いているもの…とは。
ピンポイントで学園祭やっているが、時間たつの早すぎだ~
次の話で終わりとは…やっぱり早い。
#ちなみに、わたしは昔、SPアニメとして放送した『フランケンシュタイン』で泣いたことがある。
恐怖で泣いたのではなく、迫害されるフランケンシュタインが可哀想だったからだ。
案外的を射ているのかも(^_^;
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