[小説] ぷいぷい!(1)
2008年10月18日 読書「…それにしてもあれの正式名称が『カレー用ソースポット』だったとはなぁ」
「『甘露じゃくし(※1)』は知らなかったわ…」
(※1:氷りみつをすくう小さなおたまじゃくしのこと)
2006/05/31発行 夏緑/MF文庫J
ランプの召使いとして出てきたのは、学園で大人気のお嬢様だった…
学生寮に暮らす、新木陣(あらき じん)は両親が考古学者で、自らもソロモンの秘宝の謎を追っていた。
寮に送られてきた荷物の中にあったランプをこすると出てきたのは。
学園で大人気のお嬢様・座堂シエラだった。
シエラは、自分がいつの間にか陣の部屋に現れたことと、なぜかメイド服を着ているのに気づき、困惑する。
学園ではお淑やかで通っているシエラだったが、本性は気が強くわがままな性格だった。
ランプの魔神となったシエラは、魔神のレベルを上げる為、嫌々ながらも陣の召使いになる…のだが…
その性格の為、どちらがご主人様かわからない展開に。
ランプの召使いがお嬢様ってのは結構異色かな?
しかも、それも身近な人間で…で、お嬢様育ちの為ちっとも役に立たない…そのうえ高飛車。
いつもは猫をかぶっているのだが、陣の前でだけは、ホントの自分をさらけ出している。
そんな感じなのだが、そうであるが故に、ある感情が。
実はシエラは、自分をちやほやする人間ばかりのなか、いつも本を読んでばかりで、自分にちっとも注目しない陣のことが気に掛かっていたのだ。
シエラが一人前の魔神になるときには、陣との関係はどのようになっているだろうか?
さて、このシリーズは2年も前に出たものですが、
何故いきなりこの本を読んでいるのかといえば、
著者の夏緑さんに興味があったから。
以前読んだ「プロミスガール」という作品を読んでこの人を知り…
(といいつつ、その後、夏緑さんの作品を読んでいませんでしたが)
最近になり、この作品と、著者が夏緑さんであることを知り…読もうと思ったのでした。
しかし、読もうと思い切り為には、ちょっとした葛藤が。
現時点まで9巻が出ている状態で、ここから追いつくのは…現状を見るに結構たいへんかも。
と思ったので。
でも、何事も手を出してみないことには…というわけで。
そういえば、このシリーズ。
毎回蘊蓄が込められてる(?)とのことですが、
初巻のこの本にも早速あったりして。
追伸。
「アラジンと魔法のランプ」って中国が舞台だったのか…
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