[小説] 暗黒館の殺人 (2)
2008年3月25日 読書すべてを飲み込む黒き異形の館
ISBN:4062758563 文庫 綾辻 行人 講談社 2007/10 ¥750
本書(文庫)は、ノベルズ版『暗黒館の殺人』上下巻を4分冊にした2巻目です。
ついに殺人事件が発生、ミステリ色がつよくなる。
外は嵐、湖に浮かぶ島から外に出る船はなく、
そして、館はさらに恐怖の一面を見せるのだった。
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この話は一種独特なつくりをしている。
なんとなく、映像化を意識したようなつくりなのかなぁ…と思った。
館に住まうのは浦登一族であるが、この「うらど」という姓、個人的には、グインサーガに出てきた「ヴラド」を連想させた…まぁ、単に字が似てるだけなのかもしれないが。
この暗黒館は、これまでの館シリーズの集大成のように見える。
「十角塔」であったりあの時計店がでてきたり、
そう思ったら、解説にはそれ以外のものも紹介されていた。
やはり。
舞台が雲仙普賢岳が噴火した頃というのに若干違和感を覚えたが…
登場人物の事を考えると…そうなるのかな〜。
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