『白菊の君』に我が親愛の情をこめて
ISBN:4757739249 文庫 嵩夜あや/のり太 エンターブレイン 2007/12/25 ¥672
第百九期メンバーを送り出してひと月、聖應女学院にまた新しい春が訪れる。厳かなはずの入寮式早々、遅刻して駆け込んできた七々原薫子、優しく微笑む周防院奏、元気な寮監・上岡由佳里、物静かな一年生・皆瀬初音…。卒業したメンバーに負けない可憐な蕾たちの物語、いま美しくほころび始めます。


おとボクのノベライズですが、ゲーム本編の話ではなく、瑞穂たちが卒業したあとの完全な後日談となっています。

もともと、この話は原作者本人が同人で出していましたが、ほかで商業ベースで出ているものと違って、同人というものの性質上、入手困難になっていました。

そんなこの話が、文庫で発売されたということはうれしいかぎりです。

最後まで残っていたピースがやっとはまった感じ。

で、肝心の中身ですが、とりあえず、断片的なオムニバス形式となっています。
時系列には並んでいますが…
春の話のあとにいきなり秋になっていて、その辺がちょっと残念。

ただ、おまけシナリオの延長という風に考えると…
オムニバスという形式なのはある意味納得出来るかも。

本編の感想。
おもいきって、新入生の薫子からの視点から描かれ、奏や由佳里が「お姉さま」として出てくるのは今までにないところ。
なかなかに「お姉さま」をやっている感じです。
反面簡単に成りすぎ…ということも。
ゲームでは完全に妹キャラだったので。

後日談ではあるのだけど、新キャラにも見せ場はあるし、ゲームでの脇役だったひともスポットがあたったり、おまけではないぞというところ。
ちなみに瑞穂たちメインだったキャラもちょっと出てくる…実はやるきばこ2の中に入っている話に絡んでるらしいのですが。

受け継がれる想い…こうして想いは毎年受け継がれていくのだ。
エルダーにしても生徒会にしても。
去るものの哀愁にはジーンときました。

身長170cmと女の子にしては格段に高い七々原薫子。
キャラ的には瑞穂の後枠って感じかな〜。
主人公気質十分だし(笑)

同時期にマリみての新刊も出ていましたが、
こちらを優先
(というか、買えたのがこっちなのよね(^_^; )

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