[小説] カーリー 〜黄金の尖塔の国とあひると小公女〜
2006年11月2日 異性装とTS系作品せ、せくしーなメイドさんだなぁ……
ISBN:4757726619 文庫 高殿円×椋本夏夜 エンターブレイン ¥630
ヴィクトリア王朝時代の面影薫る英国領・インド。14歳だったわたしは、祖国イギリスを離れ、“国王の王冠にはめられた最大の宝石”と謳われた東洋の地で、一人の少女と出会う。オニキスの瞳に神秘的な雰囲気をあわせもつ彼女の名前はカーリー。彼女は、遠い異国の地で出会った、わたしの運命そのものだった!
激動の時代に、イギリスとインドのはざまで揺れる運命の恋を描いた、高殿円のヴィクトリアン・ラブ・ストーリー
「カーリー、大好きよ。
わたしたち、いつまでも、いっしょにいましょうね……」
「ふにゃ」ってのは英語表記だとどうなるんでしょうか?(笑)
女子寄宿舎ものというわけで定番のものがあります。
縦ロールなお姫様、
そのお姫様に逆らうことで受ける嫌がらせ
真夜中のお茶会
そして、女の子同士の・・・・
でも、実はダウトが(^_^;
冒頭、イギリスで出会う黒い瞳の少年、そしてパンダリーコットのカーリー、実は兄妹ということなのではないのか。
もしくはイギリスのはカーリーの男装。
少しばかりはシャーロットの血縁につながるもの
などと考えたりした。
パンダリーコットでシャーロットに会ったカーリーは一度会っているかのようなしぐさをみせる。
いろいろ気になる伏線を置きながら、前半はもっぱら少女風味な展開。
カーリーの『鋼鉄の枠』の話を聞き、シャーロットはお姫様ことヴェロニカに従うことを拒むのだが…
カーリー自体はヴェロニカには一目置かれていて
標的になるのはシャーロットだけなのである。
カーリーにいいように使われてるんじゃ…などと思ったりした。
中盤は、ミチルや、ヘンリエッタとの夜のお茶会、
ここでいろいろピースが浮かんできて、組みあがっていく感じ。
急にいろいろ出てくるのであった。
だが、これはまだ序の口。
ミチルは日本人で訛った言葉を話すということだったのだが…
ここでは関西弁。
何故に関西弁?一応英語喋っているんだよねぇ?
訛りという部分を関西弁で表現しているのか?(笑)
そして読者にあきらかになるカーリーの正体。
なんとなくはそうなんじゃないかな〜とは思ってましたが、やっぱりでした。
そして事態は世界情勢へ。
なんだか、ことがおおごとになってきた感じ。
そして彼、アムラーシュとシャーロットは異父姉弟ということに。
シャーロットはその渦に巻き込まれていくのか?
ついにドイツがポーランドに攻め込み、イギリスが宣戦布告。
不穏になるインドから去ることになるシャーロット。
ここで帰ったら話が終わっちゃうんだけど…
…思った通りだけど、思い切った感じだな〜。
とりあえず、カーリーの正体はアムラーシュであるのだが…
だけど、カーリーってすごく女っぽいんですよね〜。
ってことは逆のパターンも実はアリだったりして。
(カーリーの方が実は本当とか(^_^; )
合い言葉は「ビバ胸キュンラブ!」だそうです(笑)
※この作品についてはジャンルの設定に迷いました。
TSも百合もあるけど弱いし(^_^;
だからといってどちらにも入れないということには出来なかったので
とりあえずTSに分類。(こちらの数が数が少なかったから)
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