[小説版] エリザベート―愛と死の輪舞(ロンド)
2006年8月9日 読書本作は宝塚の舞台「エリザベート」の小説版です。
ISBN:4043445016 文庫 Michael Kunze 角川書店 1998/08 ¥504
十九世紀、公爵家令嬢エリザベートはその美しさゆえ、黄泉の帝王トートに魅入られてしまう。一度はその生命を奪いかけたトートだが、「生きたお前に愛されたい」と、黄泉の国から彼女を還してやる。しかし、運命の歯車は回り、エリザベートはオーストリア・ハプスブルグ皇帝フランツ・ヨーゼフの后となる。恋に苦しむトート、彼に惹かれながらも拒み続けるエリザベート。二人は終わらない「愛と死の輪舞」を踊っていた…。
まえまえから宝塚というものを見てみたいとは思っていたのだが、そういった機会もなく、また自分から行こうとは思わなかったので、結局見ないまま、たぶん、この先も見ないだろうなぁ…と思う。
で、エリザベートだが、よく聞く。
そんなところで、多少ながら興味はもっていたんだけどね。
ブックオフでこの本を見かけて、この値段なら読んでみようと思い立ったのだった。
この本はエリザベートをノベライズしたものだが…
読む前は普通のお話かと思ってました。
…が、読み始めてみると…
舞台的な演出的な感じで書いてあるのですね。
ルキーニという男をストーリーテラーにして、エリザベートが死神であるトートと出会い、変転を経て、そして死に至るまでを描いている。
トート閣下って人間じゃなかったんだ。
これが驚きであった。
愛と死の不思議な関係。
それが斬新であったと思う。
この本を読んでお茶を濁そうかと思ったが、逆に舞台の方も見てみたくなったかも。
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