パロの巷を恐怖におとしいれた奇怪な事件を大公ナリスの鋭い洞察があばきたててゆく
ISBN:4150308330 文庫 栗本 薫 早川書房 2006/01 ¥588


ナリスの事件簿第2弾。
第1弾の時、第2弾は書くかどうかわからないなんて書いてたから、ないものと思ってたんだけど…。
出ましたねー(^_^;

今回のナリスは寝たきり…
そうか、安楽椅子探偵なのですね。
こういう映画も前にはあったよね。

というわけで、物語はナリスの部屋での会話だけで進みます。

ナリスの手となり足となるのは魔術師のヴァレリウス、
ナリスの指示でヴァレリウスが動き、事件を解決していくという感じ。

私塾の学生達が肝試しをして、そのほとんどが死亡、気が狂ったりした。
そのうちのひとりは「あいつが振り向いたんだ」と謎の言葉を残す。

果たして、彼らは幽霊に呪い殺されたのか?
そして、ナリスが良く好んで飲む、カラム水にも話が絡んできて、
話が大ごとになっていく。

しかし、実はそれらのことは、ひとつに収束するのだった。

「まだ物事がはっきりしない事については口を出さない」
というのは探偵の鉄則なのかな?
この作品のナリスもそんな感じです。

ファンタジーっぽく、幽霊話が絡んでいるのがポイント。

E

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