「私がペアをやるって言っただけで何で、性転換手術に踏み切ったダースヴェイダーみたいな扱いになるのよ」
ISBN:4086301679 文庫 海原 零 集英社 2004/01 ¥620

アメリカに新天地を求めたタズサは、ひょんなことから同じクラブのオスカーとペアを組むことに。難しいわ、照れくさいわでタズサの憎まれ口炸裂に、ペアは解消の危機!?


Vol.3です。

前巻までは「幽霊つき」でちょっとファンタジー的な感じがあったので、
実はピートは生きていて、タズサと再会するという話を想像していたのだが、
でもまぁそう上手くはいかなくて、
あれはいっときの夢ということになったようです。

今回は、アメリカに拠点を移したタズサがペアに挑戦する。
同じフィギュアスケートとはいっても、シングルとペアでは違うモノらしい。
ペアではユニゾンや相手を信頼するといったことが大切になる。

ペアは優雅なものに思えたのは、今回タズサ達が演技したものにもよるのかもしれない…題材が「恋」であったしね。

そういえば、タズサのペアとなる、オスカー・ブラックパール。緑かかった黒い瞳を持つ…名前どおりの黒真珠。
う〜ん、出来すぎだな〜

タズサの因縁のライバル、ドミニク・ミラーもペアに転向。
イヴに街で鉢合わせした結果、またもやマスコミを敵に回すハメになる。でも今度はアメリカなので、前よりもダメージは大きい。…が、今度のタズサは前よりは大人の対応はしていると思う。

意外にピートとの思い出を引きずっていて、上手くできないタズサ。
だが、吹っ切れさせたのもまたピートとの思い出だった。

最後の世界選手権に挑むタズサは、前回のピートとの思い出の再現なのかも知れない。
ただし、今回は相手はリアルなのだが。

そして、今回ののぞみの注目点。
女子シングルで女王に君臨するリア・ガーネット、タズサよりも1つ年下だが、憧れる選手である。
そんなリアと、世界選手権の会場であるストックホルムで逢い。
タズサを誘う。
以下はディナーのあとの別れ際セリフの抜粋

「ええ。今度は…」
「一緒に寝たりしてもいいかも」

リアはこれをどういうつもりで言ったのだろうか?
百合視すると、もうこれはアプローチなのだが、邪推しすぎかな〜
まぁ、もしそうだったとしてもタズサが乗るとは思えないが(汗
知らずに…というのはありそうだ。

実は前作でもリアとのシーンでも、こんな事を想像させる感じがある。

今後の二人のやりとり…あるかなぁ…に期待したい(^_^;

百合度:☆×1.5
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