今回の話を聞いて原作を読んだときいろいろ考えた。
演じる形式はどういう形か?アリスではほとんど朗読だったし、第七官界では動き回ってはいたが、基本的には朗読だった。でも、今回のアタゴオルはマンガなので、朗読というのは難しいと思った。
配役は?いくら谷山浩子がメインとはいえ、ヒデヨシをやることはないだろうと思った。では何をやるか?女の子キャラはいるにはいるのだが、はっきりいって目立たない。
だから、これも考えにくい。
主役級キャラで浩子さんができそうなのを、と考えるとひとりしか出てこない。テンプラしかないかな〜

今回の座席はD-20。
この席は前の席との間が少し空いていて、そこが通路になっている。
前の席の後に荷物を置いている人がいたのだが、
「そこも舞台だから」
と別の人に注意されていた。
よく見ると、一つの席の後に印がついていた。
立ち位置の印かな…と思ったが、実はちょっと違った。

ステージ上にはすでにヒデヨシ(AQさん?←そのときはわからなかった(笑))が台の上に寝そべっていた。
始まりのチャイムもベルも鳴らずにいきなり始まる。
背後の方から声がして、なにか歌いながら欠食ドラネコ団が登場、
ゆっくりとやってきて、わたしの目の前のところまで来て演技がはじまりました。

いやはや、こんなところで始まるとは…
さっきの目印はこれか?(先ほども書いたとおり実は違う)
チャチャ丸?役の人が目の前を行ったり来たり(^_^;
立ち回ってました。

やがて舞台がステージ上に移る。
ヒデヨシとドラネコ団のやり取りの間に、浩子さんのテンプラが登場。

浩子さんのテンプラはかわいくもあり、りりしくも見えた。そして曲に入る。
ここで、ようやくこれが幻想図書館だと感じる。ここまで、普通の演劇でしたから。

ここまではいつものアタゴオルの日常という感じ、そのまま唐あげ床屋のシナリオへ。
唐あげ丸は…何日か前にある人にバラされて知っていたが…斎藤ネコさん。
ヒゲと耳をつけただけだと思われるが…そっくり!そのまんま唐揚げ丸でした。
しかも、バイオリンひくしね。
唐あげ床屋ではカニをどう表現するのだろうと思ったが…出てこなかった(汗
ここで曲に入るため、浩子さんが夢遊病者のように歩き、演奏位置へ。
(ここのところはどうにかならなかったのだろうか?…たとえば、ステージを真っ暗にしてしまうとか…危険か?)
唐あげ丸が暴走したあと、なかなか起きないヒデヨシを起こす「起きろ」の曲。
ここでは、浩子さんが使うおもちゃのピアノが良い味をだしていた。
前の曲からずっと演奏していた唐揚げ丸のネコさんご苦労さま。

床屋のあとは葉巻のシナリオ
ここで衝撃だったのは役者がほんとにタバコを吸っていたこと。
(あ、でも、床屋のシーンでもパンツ役は吸ってたなぁ)
もちろん、浩子さんも吸っていた(正しくはくわえていた)が…でも、浩子さんは肺まで煙を入れてないはずだ。
ちなみに館内の「禁煙」ランプは消えていたらしい。
「煙が上っていく」という台詞なのに実際は空調の流れで、
煙が下の方に流れていたのにはちょっと笑い。
このあとヒデヨシがガツンとくる葉巻を要求。
その煙を吹き掛けられた者はその臭さに気絶してしまうのをいいことに、
盗みや食い逃げをはたらく…そして追いかけっこ。

捕まったところで…
罰として、谷山浩子グッズを売り歩く?ことに。
で、ここで15分の休憩となる…そういえば、休憩あったんだっけ。
まさか、このようなイベントがあろうとは…谷山浩子グッズということだったが、売っているのはこの公演のパンフのようだ。
知っていたら先にパンフ買わなかったのに〜。
しばらくして、他にも何か売っていることに気付く。
なにか紙袋のようなもの…ドラ焼きらしい。
そんなものを売っているのか!
しかし、気付いたときにはもう売り切れていた。
ヒデヨシAQのところに人が殺到してたしね。
館内アナウンスで「ヒデヨシがドラ焼きを売っていますが、館内は飲食禁止です」と言っていたのが笑えた。
ヒデヨシが売っているのは気になったが、休憩時間なのでロビーに出てトイレに。
戻るときに、ドラネコ団が出てきて、パンフを売っていた。
ドラネコ団まで売っているのか!

後半。
ヒデヨシがお金を数えている。売り上げは4万いくらか…。
「紅まぐろがまるまる一匹買える!」
紅まぐろってそんなに安いものだったのか(笑

ここらあたりの繋がりはよく覚えていないが、
テンプラが子猫を探してさまよっている。
この子猫というのがわからなかった。
陸なのに潜水服をつけた男が出てきたり、
なにかを回して水晶が出ないとコーヒーが飲めない喫茶店があったり。
火山の火口に看板を捨て、噴火したときに飛び出した看板が落ちたところにより、明日の職業が決まるとか…。

ここは他のシナリオとは違う。
幻想的なところ。
ここでの主役はテンプラ。
語りの部分も自分で言っている。
他のシナリオはよく話がわかっていたのだが、ここだけは読めなかった。
たぶん、ここだけはアタゴオル地方ではないような気がする。
テンプラの夢?

ヒデヨシが、わっ!と驚かして次のシナリオ。
森のなかにある大きな椅子の遺跡。
ここで、唐あげ丸のネコさん再登場。
長々とした解説的な台詞をしゃべってくれる…と思ったら、アドリブに突入。
この演劇に引き込まれた経緯を話してくれた。
これには会場大爆笑。
ちなみに、ここのコーナーはアドリブなので毎回違ったらしい。
…そうか、全公演観たほうがいいというのはここのことなんだな。

パンツやテンプラ、ヒデヨシがどこかで見たような気がすると言った遺跡と同じ印は…わたしの席の目の前にありました!
いきなりスポットライトが当たってパンツが現われたので驚きました。
もっとも、いちばん驚いたのは、自分の席の背もたれの後にそんな印がついていた当人でしょうが(笑
そうか、これは遺跡の印だったんだ!
「蛇腹沼の青霧岩を掘れ」といいながら岩を掘るヒデヨシとテンプラ。
そのとき舞台の床も下に下がっていた。
こんなカラクリもあるとは!
ここで温泉が湧くのだが、
「椅子に座ったふたりが声を出して願いを言う」→「寒い」→「掘る」→「温泉が出る」
というつながりには感動しました。
(もちろん原作も同じでちゃんと読んでるんだけど(^_^; )

そしてこのあと「乾杯」の曲となり…終了。
なんとなくこの曲で終わりかな〜とか思ったらホントに終わりだった。

一度引っ込んでから、浩子さんも猫になって(笑)登場。
もちろんねこ耳(笑)
浩子さんも猫をやりたかったようです。

役者を全員紹介してのち、ラストの曲としてベタではあるが
「猫の森には帰れない」を。
串田杢弥さん(パンツ役)、佐武令子さん<れーぽん>(ヒデ丸役)、鈴木あかねさん(カツラ役)がステージの右の方で踊ってました。

終わって、浩子さんたちは退場しましたが
でも、拍手は鳴りやまず…再度浩子さんが登場。
「もう何もありません〜」

ということでホントに終了。

おまけ
「どら焼きは売り切れです」
この館内アナウンスって録音じゃなかったんだ!

総論。
アタゴオルの世界が完全再現できていたと思いました。
役者もみんなはまっていたし(特に唐あげ丸の斎藤ネコさん)
劇としては客席側まで使ってしまって、幻想図書館もここまできたかーという感じ。

曲は正直歌詞が聞き取りずらかった(私的に)ので、
CD出て欲しいですね〜というところであります。

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