ISBN:4757720998 文庫 夏緑 エンターブレイン 2004/12 ¥672
「明日またここにくるよ」
「明日?ほんとに?」
「じゃ、プロミス」
「プロミスって?」
「明日きてくれたら。いいものあげる」
「じゃぁ。また明日会おうね、ぜったいに!」

(巻頭のカラーページより抜粋)


男子禁制の巫女養成学園で始まる禁断のボーイ・ミーツ・ガール!
(新刊案内より)

これだけではよくわからんが、勘のいい人は気づくだろう。
「男子禁制」と書いてあるのに「ボーイ・ミーツ・ガール」となっているのはなぜだ?

はじめの方にあるカラーページに登場人物が紹介されている。
その中に「三柱さま」というのがいた。
学園を代表するような三人のお嬢様なのだが…
これをみた最初の感想。

マリみてじゃん(^_^;

いや、そう決めつけるのは早計か(^_^;

この作品は、男子禁制の巫女養成学園、御柱学園が舞台、
主人公、二宮桐(にのみや きり)は、斎宮である神和皇(かんなぎ みこと)の命を受けて、学園にある御神木を治すことと、斎宮の后である斎宮代候補を品定めするため、庭師として御柱学園に行くことになる。ただし、御柱学園は職員に至るまで男子禁制であるため、女装して、宮野桐子として、赴任することになる。

男だとばれないようにするため、
口調を女の子っぽくしようとするのだが…。
単に語尾を「〜ですの」にしているだけ…。

…待て、それはロリキャラになっているだけのような気が(^_^;
しかも、最初は鬱陶しい(^_^;
逆に怪しまれるんじゃないか?って感じ。(あくまでも私感)

それでも、大分進むとそれになれてしまう。
まぁそれでも面白いからいいや。
(もしかしたらそういう効果を狙ったのか?(^_^; )

学園に来た桐は、源奈子(みなもと なこ)という女生徒に出会う。
彼女に一目惚れしてしまった桐は、斎宮代を決めるという任務との間に挟まれることになる。
桐と奈子とは実はそれぞれに幼い頃の思い出を持っている。
このふたりが実は…というのは、明かされなくてもわかってしまうのだが…。
どういう風にふたりがそれに気づくのかがこの後の面白味だったりします。

高飛車な縦ロールで、いつも奈子の邪魔をする蘭香や、
奈子のボディーガードで、奈子が好きなあまり学園にまでついてきてしまった薬子が、
ふたりを一緒にさせない。
蘭香は、奈子と仲のいい桐子を自分のものにしようとするし、
薬子は奈子を離さない。

ラストで、桐は奈子に告白するのだが、
これ、かなり唐突なような気がする。
それに輪をかけて奈子が天然だったりするのも(笑)

そして物語は終わる。
斎宮代は決まったわけではない。

続編を期待したいところだが、
そのあたりのことはあとがきにも一切書いてない。
つづきないのかな〜
魅力的なキャラばかりなのにね〜

この話に出てくる人物の名前は日本の神話の神様とか源平からとか
とられたりしているのですが、
源平はまあいい。
でも、巫女ものなのにその神様の名前の天照大神からとっているのは…。
なんかこうしっくり来ない感じがするのであった…。

E

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