[小説]第七官界彷徨(尾崎翠)
2004年9月8日 谷山浩子尾崎翠集成〈上〉(中野 翠)より
ISBN:4480037918 文庫 筑摩書房 2002/10 ¥1,050
とりあえず「第七官界彷徨」を読みおわったので書いてみようと思う。
浩子さんの舞台を観て、
そのときはわかったつもりになっていたが、
今回原作を読んでみて、
いくつかの誤解があるのがわかった。
これだったら、やはり先に読んでおくべきだったかな〜
舞台のときと登場する場所がちがうものがあったりしたし、
でもまぁこれは構成上の話であるので問題ないと思う。
さて、純粋にこの物語のことだが、なんかヘンで面白い。
人物はそれぞれヘンだし。また、文体も変わってるしね。
『この話はある種ナンセンス』
と大森さんと浩子さんの対談で書いてあったが、
確かにその通りだと思う。
(もちろんほめ言葉)
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このあとの話にも、
実は小野町子は登場している。
続きかな…と思ったら、そういうわけでもない。
(「第七官界彷徨」の話の以前の事かな?)
それらの話を読んで…「第七官界彷徨」がこの中では一番読みやすいと思った。
あとの話は、ちょっとわかりづらいのだった。
そういえば、「第七官界彷徨」の解説に書いてあったのだが…
この中で登場する心理学的用語は、本物ではないらしい。
言葉を創造したというのには驚きです。
※[小説]ですが、ジャンルは「谷山浩子」で登録しています
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