マリア様がみてる　いばらの森

2001年10月19日

少女小説というと、やはりわたしはコバルトがいちばんに思いつきます。
ところで、
表紙にも中にもイラストが全くなく、物語のジャンルが、本の色で示されている…
というのはどこの本だろうか？

今回、それが出てきたのだけど、
そういう本ってあるのでしょうか？（良く知らないけど）

というわけで、「いばらの森」です。
このタイトル、作中作の小説タイトルでもあるのだが、
その作者が白薔薇さまであるという噂が流れ、ちょっとした騒ぎになる。
その内容が、白薔薇さまの禁断の過去の話だというのだから、祐巳と由乃は気になって調査に乗り出す…というのが今回のお話。

ちょっと推理ものめいていたかな？

今回のスポットは白薔薇さま。
作中には「外見は女の子でも中身はおやじ」というふうに書かれていて、
祐巳に抱きついて、祥子さまもイライラさせたり、祐巳自身は慌てたりする。

でも、以前の白薔薇さまは、近寄りがたい存在であったらしい。
…ある事件までは。
その事件が「禁断の過去」なのだった。

今回、実は二本立てになっていて、
1本目が本編の「いばらの森」
2本目が本編に重要な関わりのある白薔薇さまの過去「白き花びら」
となっているのだが…。

2本目の「白き花びら」は短いながら切なかった…。
こういう禁断の愛系は、結構好きなのかも知れない（笑）

本編の作中小説「いばらの森」はこれのさらに上を行くような話らしいのだけど、
こっちも気になったりして…。

さて次の本は、「マリみて」をいったんお休みしまして、
グインサーガ81「魔界の刻印」
です。
すでに読み始めてます。